田村順玄のたちばなし『年のはじめに』

▼2013年最初の「おはよう愛宕山」をお届けする。創刊から18年目の新年号、今年もこの新聞を通じ私の主張や活動の近況をお伝してゆきたい。ただ昨年も記事の多くは米軍再編問題に 割かれ、市政のあれこれにじっくり取り組めなかった反省もしきりだ。

▼しかし今、私が動かなければ…とその使命感が先に走る。あと2年後には、空母艦載機がやって来る。極東最大規模の大基地が出現、それだけでない。更に脅威が増す「F35ステルス戦闘機」 の配備まで取り沙汰され、岩国基地の強化に終わりは無い。

▼年末に開港した錦帯橋空港の展望デッキに、多くの市民が殺到。入場料百円を払って、1機だけの全日空機を見学する。何しろ基地滑走路を背中に、川土手に向いたレイアウトでは広い基地との ツーショットは無理。市街化区域の34%も専有する米軍岩国基地が、この上市民の目をさえぎるとは。そうはさせじと鵜の目鷹の目で、「おはよう愛宕山」は今年も前へ前へ歩いてゆく。

(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)(「おはよう愛宕山」433号 2013年1月1日号から)


錦帯橋空港。民空のエプロは基地の北側に有り、展望デッキから見ると川土手の手前にポツンと全日空機が止まっている (2012.12.20 撮影)


2013-1-3|HOME|