周辺を威圧する、防衛省の「赤い境界杭」


 いよいよ、防衛省の本性が現れ始めた。愛宕神社の地続きですぐ前には新装なった特別養護施設「灘海園」が有り、4月の開園を前に仕上げの作業が続いて いる。その隣、昨年末12月議会で筆者が指摘した米軍住宅の南側ゲート予定地がある。

 最近JR沿線に有る物と同じように、一辺が15pは有ろうか頭を真っ赤に塗って「防衛省」と彫り込んだコンクリート杭が何本も立った。
 「ここは169億円出して買った国の土地だぞ!」と、威圧するような大変目立つ境界杭で、改めてこの土地が軍用地になったと自覚させられる代物の 出現だ。幾ら防衛省が杭を入れたところで、間もなくこの土地は日米合同委員会にかけられ、その防衛省も何の手出しが出来ない提供施設になる土地だ。
「愛宕山を米軍住宅にしても、鉄条網などのフエンスは作らせない」と言っていた市長の説明とは随分違う様変わりだ。

 まだ用地に何も無い時からしっかり市民を遠ざけていくこの姿に、早くも複雑な思いを感じる。これでは筆者の住む百合が丘団地も米軍基地の隣組、愛宕 神社だって米軍基地をお守りするお宮様になってしまう。
 これから杭に囲まれた鉄条網の中で、施設の建設が始まるがフタを空けてみたら愛宕山は「軍事要塞化」されてしまうのだろう。その手始めが今進められ ている「都市計画の変更手続き」だ。

(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)(「おはよう愛宕山」434号 2013年1月20日号から)



2013-1-24|HOME|