オスプレイ12機、7月中にまた岩国へ!


防衛省政務官によるオスプレイ通告に抗議する岩国市民たち(2013.7.1 撮影)

 防衛省の左藤章政務官が7月1日岩国市役所を訪れ、「オスプレイを岩国基地経由で再び日本へ送りこむ」と通告してきた。昨年7月23日の初陸揚げから丁度1年、今年3月からは岩国基地を 拠点に夜間訓練を繰り返してきたオスプレイだが、新たに12機の陸揚げで普天間基地では計24機が揃うことになる。さらなる基地強化だ。

 政務官は岩国市訪問に先立ち県庁で山本知事に同趣旨を伝えたが、知事は「理解する」と前置きし後は他人事の要請に終始した。岩国市の福田市長も、「本来なら那覇軍港から陸揚げすべきを 岩国という提案には不本意」と言いつつ、沖縄の負担軽減につながることだからと国の通告に理解を示した。

国側の通告ではオスプレイを積んだ船は7月中旬米本土の港を出港し、7月最終週に岩国へ到着し陸揚げの予定。一週間程度試験飛行など行いその後普天間へ移動する予定だという。

  

到着は7月末頃か? この日程に併せ、28日(日)に大規模集会を計画!

 こうした動きの中7月1日16時過ぎ、愛宕山を守る会など市民団体の有志は岩国市役所の前に集まり左藤政務官へ抗議の行動を展開した。あいにく政務官が到着する前から激しい雨が降り始め、 抗議団はずぶ濡れに成りながらも一時間近く抗議のシュプレヒコールを続けた。

 オスプレイを積んだ船の岩国到着がいつになるかは未定だが、恐らく最も近い日曜が7月28日ということで、この間反対運動を続けてきた市民団体はこの日に大きな反対集会の開催を準備し ている。

 再びオスプレイが岩国から普天間へ送り込まれる恐れに対し、「岩国に陸揚げされば、配備される沖縄に対して岩国市民はは加害者の立場になり、胸が痛む。拒否の心が岩国にあるということ を、しっかり訴え続けねば」と筆者(田村)は反対行動へ市民の大結集を呼びかけている。

(田村 順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)


防衛省のオスプレイ通告について、岩国市の「報道発表」


2013-7-2|HOME|