米本土のオスプレイ、岩国に飛来



離陸のために岩国基地の滑走路に向かうオスプレイ。(上)YX/08、(下)YX/12

3月2日からオスプレイ4機が普天間から展開中の岩国基地に、3月7日、米本土の部隊所属のオスプレイ2機が飛来した。
カリフォルニア州ミラマー基地を本拠地とするVMM−166(海兵ティルトローター中輸送飛行隊)のオスプレイだ。

VMM−166を中核部隊としてへりなどを増強した部隊は、第13MEU(海兵遠征ユニット)の航空部門を構成している。13thMEUは強襲揚陸艦ボクサー(LHD 4)を旗艦とする揚陸艦隊とともに行動している。

ボクサーはこの2月12日に同州サンディエゴ海軍基地から任務航海に出た。ハワイ周辺で訓練を重ねた後、日付変更線を越え、2月27日に第7艦隊の責任エリアに入った。

7日午前に岩国にオスプレイが2機着陸すると、中国四国防衛局から通知があった。11時過ぎに相次いで岩国に着陸したオスプレイは、ボクサーに載っている部隊のものだった。強襲揚陸艦が現在日本の近海にいる可能性が強いのではないか。

岩国に飛来したミラマーのオスプレイは、午後1時過ぎに岩国を離陸して横田に降りた。揚陸艦から岩国、横田と飛ぶのは、日本の航空基地への慣熟を考えているのかもしれない。
2年前の2014年3月26日、普天間基地に同じ飛行隊のオスプレイが1機飛来している。この時も強襲揚陸艦ボクサーに載っていて、任務航海の途中に飛来した。

岩国と横田に普天間以外のオスプレイが飛来したのは今回が初めてだろう。米軍の都合で、さまざまの部隊のオスプレイがあちこちに飛来することが改めて示された。

(田村 順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)(2016.3.7 戸村 良人 撮影)

[訂正]VMM-166のオスプレイが7日に普天間基地から飛んだ事実は有りませんでした。訂正します。(2016.3.8)


飛行隊名VMM−166、テールコードYXがはっきりと読み取れる


2016-3-7|HOME|