沖縄県知事選挙と宜野湾市長選挙の現実が、遠く岩国でも見えてきた!
普天間基地から飛来した海兵隊のヘリ群
空母艦載機部隊が全て岩国基地に移転した後、岩国基地では従来の海兵隊部隊の所属機の飛行に加え、空母艦載機の飛行回数が増大した。
当然所属する航空機の数が倍増したので、それは当たり前ではあるが今は空母が横須賀を出港し海軍部隊をそちらに移動しているので艦載機の飛行は無く、もっぱら今の岩国基地の主は海兵隊機
である。
しかし、ここにきて目下熾烈な選挙戦が展開されている沖縄から、普天間基地の所属機が岩国基地に大挙飛来し、これまで無かったような奇妙な現象を出現させている。
9月30日が投開票日の沖縄県知事選挙と宜野湾市長選挙が有る普天間基地や隣の嘉手納基地から、これまでめったに飛来の無かった普天間基地所属のAH−1Zバイパー、UH1Yベノム、
CH53Eスーパースタリオン、オスプレイが9月14日(金)大挙飛来した。
その日以降、これらの航空機は岩国基地に居座り、連日激しい飛行を繰り返している。
通常土日には殆ど訓練を行わない岩国基地だが、これらの機体は休日の15日(土)、16日(日)も飛行を続け、さらに17日(月)には嘉手納基地所属のHH−60G救難ヘリ・ペイブホークも
これに加わった。
岩国基地では、この基地の主である海兵隊のホーネットが彼らに遠慮しているかの様に飛行回数も少なく、普天間基地のヘリ部隊が完全に主役を交代している。
この動きは、沖縄での選挙戦のさなかに普天間基地や嘉手納基地周辺での爆音を減少させ、基地被害から県民の感情を遠ざけようとしている意図的な策略とみてよいだろう。
今や普天間基地のヘリ部隊は、完全に岩国基地で主となって展開している状況である。
アジアの「ハブ基地」と化した岩国基地は、沖縄でいったんことが有れば便利に日米政府の意図の通りに活用出来る。そんな岩国基地の現実を再認識させる、普天間・嘉手納からのヘリ・オスプ
レイの移動だ。
詳しくは殆ど毎日、岩国基地の監視をしている戸村良人さんの「行動の写真集」にその詳しい状況が掲載されている。ご一読を!
(RIMPEACE共同代表 田村 順玄)(18.9.14 戸村 良人 撮影)
岩国基地に14日に飛来したオスプレイ。手前はF35ステルス戦闘攻撃機
2018-9-26|HOME|