岩国市議会9月定例会 全会一致で可決!

「岩国基地の情報収集体制の強化を求める決議」


田村市議が「賛成討論」で、6期24年の議員活動を締めくくる

     山口県岩国市議会の9月定例会が21日に閉会した。この議会で6期24年市議を務めたリムピースの共同代表・田村順玄市議もその任期を満 了し、10月末には引退することになった。

田村市議は1995年4月、岩国市議会に初当選し「リベラル岩国」という一人会派で基地問題を中心に、艦載機部隊の移転や、家族住宅建設 で揺れた「愛宕山米軍住宅問題」で論陣を張り、奮闘をしてきた。

 今回その最後の岩国市議会では、春に厚木基地から移転してきた空母艦載機の爆音などで著しく環境が悪化してきた基地の騒音問題を多 くの議員がクローズアップし、課題解決の機運が広がってきた。

 そうした中、保守系会派も含めすべての会派の議員がもう我慢はできないと、反基地意識が盛り上がり、「岩国基地の情報収集体制の強 化を求める決議」を行う意見がまとまった。
期せずして7月から市民団体が大同団結し、この激しい爆音を何とかせよ!と改善を求める署名運動が始まったさなかである。

 こうした幅広い市民の感情を保守系議員も抑えることが出来ず、10月14日投票の市議会議員選挙に向けて彼らのパフォーマンスも一致した 。爆音被害を減少させるために働かなければという市民の要望が、決議案提出と言う好機となったのである。

 田村市議はこれまで、同様の課題を一般質問などで度々提起してきたがなかなかその願いは叶えられず、歯がゆい思いを続け てきた。今回図らずもそれが、「全会一致」と言う結果で可決される運びとなって、議員任期最後の議会でそれが実現したことの感慨は大き い。

それも議事日程の一番最後と言うことでこの決議が提案され、田村市議は急遽この決議の「賛成討論」を行い議員活動を締めくくることに した。

 これまでの岩国市の基地政策は政府の日米同盟を全て補完する役割を忠実に務め、いうなれば「基地問題は一生懸命行わないことが美徳 」と言えるような対応に終始した。
それがこの度は、何とか議会側からこのような「決議」が可決された意義は大きく、これからの議会に希望が持てる。

賛成討論で田村市議は、引退後も残る同僚議員がしっかり基地問題を発言し、指摘することを願い「賛成討論」をしめくくった。

 田村市議は引退後も、「追跡在日米軍・リムピース」で発言を続け、創刊して24年のミニコミ誌「おはよう愛宕山」も引き続き発行、 今後も基地問題に論陣を張り続ける。

(2018年9月26日 RIMPEACE共同代表・岩国市議 田村 順玄)


9月7日、最後の一般質問を行う田村岩国市議(毎日新聞提供)


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