ファン・ゴッホ、空中給油事故遺体など引き上げか


呉港岸壁に接岸したファン・ゴッホ。後方は海自呉基地(19.6.9 ピースリンク広島・呉・岩国 撮影)

6月8日、深海作業支援船ファン・ゴッホが呉港の岸壁に寄港した。海自呉基地と向かい合う民間船が入る岸壁だ。

ファン・ゴッホは、5月23日に岩国基地の岸壁に入港、27日に出港して6月7日に再び岩国基地に戻ってきた。翌8日に呉に向けて出港している。

昨年12月6日に、岩国基地所属の空中給油機KC130と戦闘攻撃機FA18Dが空中給油の訓練中に四国沖に墜落した。
11日付けの NAVY TIMES によれば、5月27日から6月7日までの捜索で、空中給油機の乗員とみられる遺体が引き揚げられた。空中給油機のフライトレコーダー、ボイスレコーダーも引き揚げ られた。

捜索期間とファン・ゴッホの出航期間が一致する。深海作業支援船のファン・ゴッホがこの捜索の主力だったとみて間違いない。

米軍にチャーターされたファン・ゴッホは三沢沖に墜落した空自F35Aの捜索に加わり、米軍側の捜索打ち切り後に横浜港大黒ふ頭に寄港した後グアム方面に向かった。
「Vターン」して岩国基地にやってきたのは、今度は海兵隊の機体の捜索のためだった。

軍関係の捜索の仕事の前後に米軍基地に寄港し、その後に民間港に移動するパターンが続いている。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


2019-6-11|HOME|