2010年度予算案 「艦載機移転」着々と

岩国・愛宕山跡地を国が購入へ・・

年末26日、政府の来年度予算案が決定した。民主党も政権交代後初めての予算、マニフェストにも掲げられた「米軍再編の見直し」 がどの様に反映されたのか、期待は大きかった。
しかし出てきたその中身を見てビックリ、岩国絡みの基地関係予算は旧自公政権時代より思い切った軍拡予算だった。

 何より私たちがあれだけ反対の意思を明確にしている愛宕山の米軍住宅化を、「米軍住宅用地を視野に・・」と明確に表明しつつ 45ヘクタ−ルの開発跡地を199億円で買い上げるという予算の計上だ。


110本ののぼり旗を新調。米軍住宅反対をさらに強く訴える「愛宕山を守る会」のメンバー(09.12.29 撮影)

   県知事と岩国市長はこれまで度々国へ出掛け買い取り要請を続けて来たが、その条件は「なにも条件をつけないで!」という前提を 述べていた。だから流石に今回国が示してきた「米軍住宅化のため」という案では諸手を挙げての意思表示は出来なかったらしく、 「このまま進めば沖縄の基地の移転受け皿になってしまう。」と警戒の姿勢を示す。

 政府の予算案では愛宕山開発跡地買い上げの他に、岩国への移転予定の厚木空母艦載機部隊の航空機を整備するAIMD(中間整備 施設)や、下士官独身兵士の宿舎、採算割れが確実な我が国100番目となる民間空港施設を2012年度に開港させるための予算など が計上されている。
 筆者が入手した資料や情報を元に整理した岩国基地関連の2010年度政府予算案の概要と主要事業カ所は次の通りだ。

「おはよう愛宕山」2010年1月1日付けbR61号より
2010年正月 田村順玄(岩国市議)



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