相次ぐ米軍艦入港「ミゲルキース」8万1000トン

海上を移動する「遠征機動基地」、岩国入港


岩国基地岸壁に停泊する遠征機動基地ミゲルキース(21.10.15 田村 撮影)

 10月14日、今度は「ミゲルキース」と呼ぶ今年5月に就役した全長240m、81000dの巨大艦船が岩国基地に入港した。

ミゲルキースは米軍にも3隻しかいない最新鋭艦で、船体を半分沈め岸壁のない場所でも接岸・荷役できるなど上陸用舟艇を格納出来る船だ。大型輸送ヘリを搭載出来、数百人の海兵隊員 を乗せ高速で移動が可能な遠征機動基地と呼ぶ軍艦である。

ミゲルキースは5月に就役して以来、早速台湾海峡の緊張に連動してこの時期に岩国に入港した。沖縄や佐世保を経由して岩国に入ったが、中国の動きも念頭に、航空機も配備された岩 国基地は効果的な運用ができる基地なのだろう。

これから、ミゲルキースは確実に岩国基地をホームグラウンドにするようだ。

 岩国基地の大型岸壁は、今や弁解できないような軍事施設のようだ。岩国基地の機能が大きく変わった。
つい先日もそのことを申し入れたばっかりだが、今回も事前通知通知は無く14日朝には接岸していた。
県も市もこうした行為に特に抗議もせず、形式的な要請をしただけだ。

先週原子力空母・レーガンの艦載機が一斉に帰還し、岩国基地には海兵隊と併せ130機余の航空機がそろった。 朝から沢山の飛行機が飛び交い、爆音も鳴り響いている。岩国基地は空の爆音だけでなくに、海でもこうして大きな軍艦が入港し、市民に脅威をまき散らしている。
補欠選挙に続き衆院選挙も始まるが、この実態を少しでも変えてゆきたいものだ。

(RIMPEACE共同代表 田村 順玄)


2021-10-17|HOME|