自動車運搬船グリーン・レイク、サンディエゴを出港


2021年6月29日、横浜ノースドックに入港し、CV−22オスプレイを1機陸揚げした自動車運搬船グリーン・レイク。
画面の右端に、翼を折りたたんだ状態のオスプレイが見える。(2021.6.29 星野撮影)

 米国船籍の自動車運搬船グリーン・レイクが、現地時間2月7日18時台(日本時間2月8日11時台)に、米国西海岸における米海軍最大の港であるサンディエゴを出港した。

 グリーン・レイクは、米軍のMSC(Military Sealift Command、軍事海上輸送司令部)との契約で、米国東海岸と東アジア・太平洋地域の米軍基地の間の軍事物資や軍用車両などの輸送業務にも従事する民間自動車運搬船だ。
 昨年6月29日に、横田基地に配備する6機目のCV−22オスプレイを横浜ノースドックに不意打ちで陸揚げしたことは記憶に新しい。

 防衛省が岩国市や木更津市に伝えたところによると、2月6日の週に、陸自オスプレイ2機を米国本土から日本に向けて海上輸送を開始するという。到着地は米軍岩国基地で、到着時期は2月中旬から下旬を見込んでいるようだ。

 AIS(自動船舶識別装置)の情報によると、ノースアイランド海軍航空基地のあるサンディエゴのコロナド半島に現地時間2月7日に9時間ほど接岸して太平洋に出港したグリーン・レイクの、現時点の目的地は岩国だ。
 断言はできないが、このグリーン・レイクが陸自オスプレイを岩国基地に運んでくる可能性がある。もちろん、他の船が密かに岩国に向かっている可能性も否定はできないが。

 日本政府が購入してしまったオスプレイは17機。現時点ですでに7機が木更津市に「暫定配備」されてしまっている。
 今回は、新たに2機を岩国に陸揚げして、岩国基地で点検・整備・試験飛行を行い、その後、木更津駐屯地へ1機ずつ飛ばすのだという。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


岩国市HP「報道発表(基地政策課担当分)」に掲載された防衛省の「説明資料」。


木更津市HP「陸上自衛隊V-22オスプレイについて(情報提供一覧)」に1月28日付けで掲載された情報。


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