開会中の(岩国)市議会6月定例会は14日から3日間、19名が一般質問を行った。15日 午後2時から質問した筆者(田村)は
ヌ交差点等のスポット的な改良を!
ネ愛宕山地域 開発事業の見直しのその後
ノ基地問題で「米兵やその家族が乗る私有車のYナンバー問 題」
等を取り上げ、市当局の対応を求めた。
今号では新聞報道でも大きく取り上げられた 「Yナンバー車」の問題をお伝えしたい。
岩国市内にYナンバー車は1812台、「Aナンバー車」は83台 米軍人や軍属、その家族が乗る私有車には小型車はY、軽四輪車はAのナンバーが付け
られ町を走っている。それぞれ、県と市へ払う車の税金は我々の支払額の約5分の1、小 型車は一律7500円である。それだけも大優遇に加えて該当車は車庫証明を取っていない。
一般的に車を所有すれば「車庫法」に基づき、警察で車庫証明を手続きしシールを貼ら なければ町を走れない。それは米兵であろうと例外ではなく、手続きが義務付けられてい
る。既に6年前、国はその必要を認め手続きを徹底させる通達まで出している。
車庫証明なし……「放置は不公平! 国に改善を要求」市長が対応を約束 15日、筆者の指摘に岩国市長は「この事態が放置されることは市民に不公平感を募らせ
ることになり適正ではない。是正する必要がある。県と連携し国に改善を求めるなど適切 に対応していきたい。」と意向を示した。
市長の答弁では岩国市内には1895台のYとAナ ンバーの車がおり、届出住所は全て岩国基地内。しかし現実には基地の外に住む人も多数
いて、牛野谷町の団地でも路上駐車のYナンバー車を多く見かける。「車庫証明」は所有 者の住所と車庫の場所が半径2km以内と定められておりこうした車は明らかに車庫法に違
反する不法駐車だ。
沖縄県の公安委員会は今後「該当する車は運行供用制限を命ずるなど法律に基づいて厳格に対応したい」と明言している。
これらの車に課せられている安い税金も問題で、一般税率に比べれば県・市の総額で5920 万円余が取れない状態となっている。こうした国の方針で地方自治体が不利益を被ってい
る実態は許されることでは無い。
県や市は強い姿勢でこの問題解決に努力してほしいも のだ。当然、その不足分は国が責任をもって補填するべきものだ。
筆者はさらに質問の中で、今回クローズアップされた基地外の住宅に住む米兵家族が地 域の自治会に加入しておらず、ごみ出しのマナーが守られていない例や、当然起こってい
る路上駐車の迷惑など、行政がもっと積極的に対応するべきだと市の姿勢を指摘した。
(おはよう愛宕山228号より転載補筆、 田村順玄・岩国市議)