毎年行われる米韓合同演習フォールイーグルへの、岩国基地のかかわりを今年も調べた。 RIMPEACE編集部に寄せられた諸情報をもとに作成したのが、上の図だ。
2005フォールイーグルの特徴の第1は、佐世保の揚陸艦が不参加で、上陸演習で実際に海から陸に上がったのは韓国軍だったことだ。
第2は、岩国の海兵隊FA18が、ポハン近くでの上陸部隊の近接支援と、韓国北部までの飛行を同時に行ったことだ。
岩国のEA6Bと、普天間基地から岩国に展開した空中給油機の行き先は、上陸演習が行われたポハン近郊の沖合いが多かった。FA18は同地点も多かったが、韓国国内の射爆場やもう少し38度線に近づいたポイントにも半分が向かっている。
昨年のフォールイーグルでは、岩国から離陸した海兵隊のFA18は主に韓国内部に飛行し、空中給油機もポハンの上空を通りすぎて韓国中央部まで進出していた。
今回岩国から離陸した海兵隊FA18は、上陸支援と、その他の攻撃演習の両方をこなしていた、と言える。
3月17日までプサンにいた空母キティーホークは、18日にはポハンのはるか沖合いに展開した。なぜか、演習が終わる前にそのポイントを離れて横須賀に向かったが、24日までは艦載機を飛ばして、海兵隊機とともに上陸支援をしていたと思われる。
「VAQ142(海兵隊EA6B飛行隊に替わって岩国に6ヶ月展開していたEA6B飛行隊、本来は空母艦載の海軍の飛行隊。訳注)は、キティーホーク艦載のEA6B飛行隊VAQ136と密接に協力して、米韓両軍の航空機の生存性を高めるために電子戦を展開した」(Northwest Navigator 05.4.8 "Gray Wolvws fly in Foal Eagle" )
また、05年1月下旬から岩国にUDPで配備されたホーネット飛行隊が、部隊ごと韓国・チョンジュに移動して、フォールイーグル演習に加わった。
「フォールイーグル中、岩国基地所属のVMFA−122から6機のF/A−18Cホーネットが派遣され、韓国空軍とともに出撃隊として飛行した」「クルーセイダーズ(VMFA−122のニックネーム。訳注)は、フォールイーグル演習を支えるために、6日間で100ソーティー以上をこなした」(トリイテラー 05.4.15)
岩国から持ってきたのは6機だったが、VMFA−122所属のパイロットや整備士が総出で演習に加わらないと、一日あたり16機以上の出撃はこなせないだろう。我々が捉えた、残り2飛行隊の岩国発の機数の合計よりも多い。
揚陸艦がイラクから戻ってくる途中という事情もあって、海兵隊の地上部隊は昨年までのように大掛かりには参加しなかったが、岩国基地の航空部隊は、これまで以上に演習の中で「活躍した」と見られる。
(田村順玄・岩国市議)