2008年4月〜2009年3月の岩国基地を離陸する航空機の飛行記録をまとめた。1年近く前の話になってしまったが、厚木の艦載機が
岩国に移転してきたらどんな状況が生まれるかという問題も含めて、1年間の基地の動きをまとめてみた。
なお、09年4月から始まる1年間の動きについては、もう少し早めにまとめたいと考えている。
2008年度の飛行状況の特徴として、以下の点が指摘できる。なお、07年度は欠測が多くて比較の対象としては不適なので、2年前の2006
年度と比較を行う。
1.全体的に06年度と比べて飛行機数は減っている。増えているのはF18のLIMA空域行きぐらいだ。
2.F18の沖縄行きの回数が記録をとり始めた96年度以降で4番目に多い。飛行機数の中の割合では05年度に次ぐ多さだ。
嘉手納で一向に騒音が減らない原因の一つが、海兵隊機の嘉手納飛来と訓練実施だ。その傾向を裏付ける数字ではないか。
3.KC130が相変わらず低空飛行ルートを飛んでいる。戦闘攻撃機の低空飛行訓練は対地攻撃訓練の一環だが、KC130が
低空飛行ルートをたどるのは前線近くでの隠密行動のスキルをアップするためなのだろうか。
4.厚木の艦載機が完全に岩国に移り、岩国で訓練を行ったとしたら、両者を併せた飛行機数がどうなるかを、08年度についてもグラフ
化してみた。
極端なピークが1月に見られる。06年度のピークは500機以下だったこと、08年度は原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀配備
前に火災事故を起こした影響で厚木の艦載機の飛行機数が減っていることを考えると、このピークはさらに高くなる可能性がある。
岩国市議・田村順玄
2008年度の動き
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