なんだ!この答弁書は?


滑走路運用時間が他の基地より長い岩国基地(06年4月撮影)

岩国への艦載機移転を行った場合、騒音はどう変わるか? 防衛施設庁が住民説明会で配った資料に間違いがあった。 このことに関連して、平岡秀夫衆議院議員が政府に質問主意書を提出し、その答弁がなされた。なんだ、これは、という内容だ。

言いたいことは山ほどあるが、とりあえず2点だけ、この答弁書のひどさを指摘しておこう。
なお、この質問主意書と答弁書は、衆議院・質問答弁、 第166回通常国会、215番にアップされている。

質問1の(6) について、回答書は 「防衛施設庁として、時間帯別の飛行回数を記した資料は有していない」と言う。
では、住民説明会資料の6ページ目、4.飛行回数 の説明で 「平成元年7月1日から平成2年6月30日までの1年間に測定した飛行回数に、時間 帯による重み付けを行った後、当該飛行回数を多いほうから数えて...」ということ自体 が、ありもしないデータを使って作ったことになる。
WECPNLの計算に、時間別の飛行回数は必須のデータだから、これが無いわけがない。こんな見え透いたことを、 平気で政府は答弁しているのだ。

また、質問2の (1) 及び (2) について、答弁書では以下のように答えている。
「岩国日米協議会」における協議の結果を踏まえ、米軍は、厚木飛行場などの四飛行場と同 様に、岩国飛行場に係る運用上の所要を勘案した上で、航空機騒音の軽減についてできる 限りの措置を講じているものと承知している。

岩国飛行場に係る運用上の所要とは何を指すのか? この運用上の所要のために、他の基地よりも 運用時間が30分延びているのか? 嘉手納、普天間、厚木や三沢の各基地の運用と岩国が異なって時間が長くなるのはなぜか? 肝心のところに、日本政府は何も答えようとしない。

防衛省の言っていることと実態との違いがどんどん明確になってくる。そもそも、岩国に艦載機を「移転」させるということ自体が、 間違っていたことの証拠だ。

(田村順玄・岩国市議)


'2007-6-17|HOME|