「やくどう」97年10月27日号より

市職員の仕事場(第2工場)のそばに ハリアー墜落


 24日の16時過ぎ、岩国基地所属のハリアー攻撃機が基地沖の水面に墜落した。現場は我々の仲間が働いている「第二工場」のすぐ沖合い。距離にして200mあるかないか、もっとそばには弾薬庫もあって、墜落場所が少し違えば大惨事となる所であった。

 第二工場の先には新たに「三角町 不燃物処理場」も間もなく完成で、ここでも職員が忙しく働いていた。脱出したパイロットを助けた漁民の船はしぶきをかぶった近さだったという。

 12日にもハリアーは着陸事故を起こしている。今回、落ちた機体は、「テストフライト」だそうだ。ひょっとしたら、その着陸事故を起こした機体が、また事故を起こしたのかもしれない。いずれにせよ、原因究明が待たれる。

 組合は市職平和研究会と供に米軍に対して「抗議声明」を出すと供に、市当局へも再発防止や原因究明、市職員が安全に働ける職場を保証するよう申し入れを行う。


「やくどう」97年10月30日号より

垂直離着陸機ハリアー無惨姿引き上げ

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 24日16時ごろ墜落したハリアー攻撃機に引き上げが29日に行われた。午前8時、米国国歌につづき君が代が流れ、佐世保基地所存のダイバー6名のワイヤー掛けにより作業が始まった。午前9時過ぎ、最初に機首とコクピットを除く後部胴体部、続いて後部車輪が引き上げられた。水深4m弱ということもあって、すんなりと作業は進んだ。

 前日の28日には市長も事態を重く受け止め、飛行訓練の中止を求め岩国基地を訪れた。また、29日には上京し外務省、防衛施設庁にも要請行動をしたが、朝7時から岩国基地のホーネット機の爆音が耳をつんざく「やっぱり基地はいらない」


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