「やくどう」97年11月12日号より


岩国基地沖合い移設事業 3600本の砂杭打ち始まる

 岩国基地拡張沖合い移設事業は今年6月1日に起工式を終え、第一期工事の南部地区約18ヘクタール埋め立てが着々と進んでいる。

 11月10日からは、海底に打ち込んだ特殊鋼管に圧縮空気で圧力をかけながら、砂を流し込み軟弱な海底地盤にサンドコンパクションと呼ばれる特殊な砂の杭を形成する工事が始まった。

 工事は五洋建設、住友建設、淺川組JV企業体が約40億円で落札。平成11年当初まで行われる。

 海底に打ち込まれたケーシングパイプに土砂が搬入されるたびに、圧縮空気が送り込まれ、そのたびにパイプの上部先端から逆流した土砂が吹き出す。

 広島防衛施設局が委託した調査員が海水を汲み上げ、周辺海域に与える影響を調査しているものの、影響を与える行為であることは誰の目にも明らかである。


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