たむらじゅんげんの たちばなし

松沢神奈川県知事の暴言

オバマ大統領の就任式が日本時間1月21日の午前2時からワシントンで行われ、200万の人々がパレ−ドに参加した。この式典に アメリカ側から神奈川県知事の松沢成文氏が招待され出席、同じ日の朝放送された「みのもんたさん」の番組「朝ズバ」の電話インタ ビュ−で感想を述べた。

この中で松沢知事は基地問題にふれ、「厚木で原子力空母の艦載機が飛行訓練すれば、騒音・危険を伴うので 岩国での実施を提案したい。」という主旨の発言があったと、番組を見た人からメ−ルが入った。松沢知事は基地関係の県で作る渉外知事 会の会長として招待されたのだろうが、その実は昨秋横須賀に配備された原子力空母受入れのご褒美であることは事実。

アメリカにはい いかっこし、「そこから生まれる迷惑は岩国へ押しつける」とは許せない暴言だ。厚木基地周辺に住む人々は決して、艦載機が厚木から 岩国に移る事を望んではいない。その意に反し知事からそんな発言が出るなど迷惑な話、100万人を越える街の迷惑はわずか数万人の 岩国市民の苦しみよりはるかに重たいという理屈だから…。

これはかって藻場や干潟を潰してまで瀬戸内海を埋め立てを可能とし、 岩国基地沖合移設事業の着工を認めた環境庁の説明と同じ。「国防という公益は環境破壊に優る」という「安保公益論」だ。松沢神奈川県 知事の暴言には厳重に抗議すると共に、猛省を促したいものだ。

空母ジョ−ジ・ワシントンの初入港の際、定例議会開会中にも係わらず 歓迎式に招待され出席した福田市長、思うのは「自分もワシントンに招待して欲しかった」ぐらいの認識かもしれないが、松沢知事が言う 迷惑は受け止める側の福田岩国市長だ。毅然とした岩国市民の代表として、怒りの代弁をしっかり果して欲しいものだ。

(田村順玄・岩国市議)(「おはよう愛宕山」339号 09.2.1 より)


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