海兵予備役飛行隊、岩国に展開


嘉手納基地を超低空で離陸し、岩国に向かうVMFA112所属機(6.17撮影)

岩国基地に、海兵隊の予備役飛行部隊が展開している。テキサス州フォート・ワース基地の第112飛行隊だ。今週岩国への展開を完了した。

海兵隊のニュースページによれば、3ヶ月間の極東展開で、日本のほかにオーストラリア、グアムでも演習を行う。在日米空軍との訓練や、空自との訓練も予定されている。海兵隊予備役の戦闘攻撃飛行隊が部隊として展開するのは、第二次大戦以来初めてだとか。その最初の展開場所に岩国基地が選ばれたことは、米軍戦略の中での岩国基地の重みを示しているとも言える。

この予備役飛行隊の展開に伴い、岩国常駐のVMFA212が嘉手納に移動している。岩国基地の飛行隊の数は替わらないが、嘉手納を含めると一時的にせよ一個飛行隊の増ということになる。

第112飛行隊は、嘉手納経由で岩国に展開した。6月12日に嘉手納に飛来した後、ギャラリーがいぶかるほど何もせずに、駐機場に鎮座していた。翌週の後半から飛行を開始し、沖縄周辺の訓練空域や岩国との往復を繰り返した後、岩国に部隊ごとやってきた、というわけだ。

上掲写真は、嘉手納から岩国に向け離陸する際のもの。滑走路の半分を過ぎてなお、この低さである。アクロバット飛行並みの危険な離陸だ。在日米軍基地の多くが市街地に隣接していることを理解していないパイロットでないと、こんな飛び方はしないだろう。

(田村順玄・岩国市議)


いつも海兵隊機が並ぶ嘉手納の駐機場に、VMFA112の機体が並んでいた。手前はコープノース参加のF16(6.15撮影)

'2004-6-25|HOME|