沖縄駐留軍要員の方の手紙を読んで(97.10.29)


私は横須賀基地の従業員です。
例の手紙ですが、そのままどこの基地にも当てはまる内容のようです。
只横須賀は日本人従業員が多いので、かなり日本人に対する配慮があるように思います。
勿論監督者であるアメリカ人の一存によるのですが。私の所属している部隊では、日本人の上級監督者が中心となって日本人従業員の福利厚生に関するプロジェクトチームを組むなど、かなり活発に日本人のための活動を行っています。

何しろ基地の経緯というのが、終戦後の日本軍用地接収がもとになっているだけあり、アメリカ人が日本人のために何かをするとか、基地が日本の土地であるとかいった考えはないようです。

お手紙の主は、日米が平等な立場にたっての交渉が必要であるとのご意見でしたが、私はその件に関しては絶望視しています。結局日本人がどうのこうの言ったところでアメリカ人が耳を貸すことはないでしょう。厚木のエアショーに対する正式な抗議でさえうわのそら。横須賀では、市議会議員が正式な書類手続きを通して基地内立ち入りを要請しましたが、結局門前払いを食うなど、全く話にならない状態なのです。国会議員クラスでちょっと耳を傾ける程度ではないでしょうか。勿論言われた内容を受け入れるか否かは全く別問題です。

私見ですが、基地が撤退することがあるとしたら、それは米国が日本の基地を必要としないと判断したときだけだと思います。いわゆる「外圧」によるものであると思います。日本の世論によって基地が撤退することはないでしょう。

横須賀基地従業員

'97.11.6|HOME