陸自パラシュート降下訓練、緊急事態宣言初日にも



7キロ先の習志野演習場上空でで、空自C1輸送機から飛び出したパラシュート降下部隊

1月8日11時半、快晴。ヘリの音が大きいな、と思いながら北東の空を見ると、7キロ離れた習志野演習場の上空をC1輸送機が低く飛び、ぱらぱらと丸いものが間隔を置いて機体の 後方に放出されるのが肉眼でも見えた。陸自第一空てい団のパラシュート降下訓練が行われていた。
10分後、谷津干潟の上を陸自の大型ヘリCH47チヌークが5機編隊で演習場に向けて通過した。このコースを飛ぶチヌークで、一番低かったせいか、音もバカでかかった。

例年歳初めに行われている陸自第一空てい団の「降下始め」は今年は1月13日に予定されている。陸自ヘリコプター団や空自、それに米陸軍、空軍も加わるこの「降下始め行事」の 予行演習が8日も行われたのだ。

本番より先に何十人も8日に降下したら、13日は降下始めとは言えないだろう、などというのはシロート考えなのだろうか?米軍も応援に駆け付ける新年の「行事」としての「降下始め」 というのが、自衛隊の言い分なのかもしれない。

例年の行事ならば「不要不急」でないとはいいにくいだろう。規模は小さいが谷津南小学校の運動会みたいなものだ。

1月8日は緊急事態宣言初日だ。千葉県もその対象地域であり、県民には不要不急の外出をやめるように「指導」が始まった日だ。
国民生活に不自由を強いながら、軍隊だけは我が物顔で飛び回る。戒厳令化の民衆の生活と軍隊の自由な動きを想像してしまった。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(2021.1.8 頼 撮影)



2機目、3機目から飛び出したパラシュートが列をなして降下


2021-1-9|HOME|