オスプレイの新修理プランの問題性
今年の5月に防衛省から知らされた、オスプレイの修理拡大のプランは、問題の多いものだ。
1.空母連絡機として配備されるCMV−22も修理対象に加えられた。
2.1機当たりのオーバーホール修理の期間が1年以上になり、修理業者が2社以上になり、同時に修理入りするオスプレイが最大7機になった。
3.修理機数の増につけこみ、防衛省が木更津基地に米軍・自衛隊のオスプレイの修理格納庫を2つ、新築しようとしている。
修理対象拡大。海軍の空母連絡機CMV-22を追加
海軍のオスプレイCMV−22は、これまで空母発着艦が可能な小型輸送機C2が担ってきた任務を代替する。C2は、空母と陸上の基地・飛行場との間の連絡や、洋上の空母で不足した
艦載機の部品や兵士の輸送などを行ってきた。
空母一隻にC2が2機配備される。VRC(Fleet Logistics Support Squadron)30から派遣された、2機のC2で構成される分遣隊が、岩国基地に配備され、空母ロナルド・レーガンに
載っている。 しかし、毎年同じ機体が空母レーガンに載るために派遣されるのではない。というより、定期修理が終わって春季の任務航海にレーガンが出港するときには、C2の機体が
前年のものと変わっているのが大半だ。
この艦上輸送機の運用は、C2がCMV−22オスプレイに代わっても変わらないだろう。
2018年に立ち上げられたCMV−22の飛行隊に、実際にオスプレイが配備されたのは2020年6月だった。初飛行が1月だから、オーバーホールにかかるのは2024年度あたり、
と考えられる。
防衛省の希望通りにになれば、この機体から木更津でオーバーホールが行われる可能性が強い。(続く)
(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)
COMPACFLEET news (San Diego squadron receives first CMV-22B Osprey)より、部隊に初配備されたCMV−22オスプレイ
2020-7-1|HOME|