「思いやり予算」が眼下に広がる

三沢基地のF16耐爆シェルター


滑走路の北側に集中しているF16の耐爆シェルター。外に出ているF16が3機見える(2004.12.8 撮影)

民間空港と軍事基地の境界の柵がスライドし、JAL機が三沢基地の滑走路に進む。西向きに離陸すると、右側にまず見えるのは空自のE2CやF2の格納庫だ。機体が浮いた辺りから、右下に広がるのが米軍のF16戦闘攻撃機のシェルターだ。

「思いやり予算」で建設されたこのシェルターを、米軍は「戦時の生き残り性を劇的に改善する」と激賞したという(これが米軍への「思いやり予算」だ!」 派兵チェック編集委員会)

米軍が日本に居座る大きな理由が、この「思いやり予算」による「施設整備」だ。米軍基地の日本人従業員給与の肩代わりから始まった「思いやり予算」は、米軍人の厚生施設建設から、あっという間に耐爆シェルターのような純粋な軍事施設にまで拡大した。

在日米軍のページによれば、米軍駐留経費69億ドルのうちの49%を日本政府が負担している(在日米軍のページより、1ドル=122円換算)。1ドル=110円以下になった今、この負担割合は半分を超えることは確実だ。

(RIMPEACE編集部)


'2004-12-10|HOME|