米軍P3C部隊交代、重点は嘉手納で変わらず


三沢基地で離陸のために待機するVP-8のP3C(LC770)(2004.12.7 撮影)


嘉手納基地の海軍駐機場でレーダーの点検を受けるVP-8のP3C(LC320)(2004.12.21 撮影)

米太平洋艦隊哨戒部隊の司令部がある三沢基地には、対潜哨戒機の部隊が6ヵ月交代で展開してくる。交代と言っても一気にガラリと対潜哨戒機が交代するのではなく、一ヵ月ほどかけてハワイなどから新飛行隊が飛来して、徐々に入れ替わっていく。

昨年12月がちょうどその交代時期だった。第46哨戒飛行隊が本国にもどり、替わって第8哨戒飛行隊(VP-8)の所属機が本国から三沢に飛来してきた。三沢に飛来しても、すぐに沖縄・嘉手納に行ってしまうのはこれまでと同様だ。12月7日に三沢で見かけたP3Cも嘉手納基地に移動した。

偵察哨戒飛行の重点対象が中国海軍になり、三沢にいるP3Cの機数は少なく、多くが嘉手納の海軍駐機場に並んでいる。飛行隊司令の搭乗機も嘉手納に展開した。

なお、タイからアフリカ東岸にいたる津波の被害者救援のために、嘉手納に展開したばかりのP3Cが、タイに進出している。米海軍のニュースによれば、VP−8とVP−4の所属機が6機、ウタパオ基地をベースとする捜索活動のために、嘉手納基地からウタパオに飛んだ。

津波で被害を受けた地域は、米太平洋軍の責任区域と重なっている。

(RIMPEACE編集部)


'2005-1-1|HOME|