太平洋空軍司令官など、三沢市長の葬儀に出席


5月9日の葬儀終了後、三沢基地を離陸して横田に向かうC37要人輸送機


5月8日15時過ぎに三沢に着陸した太平洋空軍司令官の乗機C37


故鈴木市長の通夜が5月8日夜、三沢市内で行われた。この通夜に米太平洋空軍司令官(大将)、在日米軍司令官・第五空軍 司令官(中将)らが出席し、弔辞を読んだ。
太平洋空軍司令官は、ハワイのヒッカム基地からVIP輸送機でやってきた。

太平洋空軍司令官、第5空軍司令官、第7空軍司令官はいずれもF16を擁する三沢の第35戦闘航空団の司令官を務めたことがあり、 その時期は鈴木市長の在任期間と重なっている。それにしても、太平洋空軍のトップたちが公務で出席するのは、個人的な付き合い以上の ものがあろう。

故鈴木市長は、三沢基地の騒音激甚地区の集団移転をまとめるなど、基地との共存を進めることで、実際には基地の安定使用に寄与した。 また、(民間機優先使用を目指しつつも)三沢基地の第2滑走路を作ることにも強い意欲を持っていた。
米軍がこのような鈴木市長の基地行政をきわめて高く評価してきたことは間違いない。そして、後継市長とも同じ関係を維持していきたいという 願いをこめて、通夜や葬儀に出席したのではないだろうか。

9日の葬儀の時間中、三沢基地はほとんどの飛行をストップさせた。例外は入間から飛来した空自C1輸送機の着陸だけだった。米軍も自衛隊も 前日までの、いや、その日の10時半までの、激しい爆音をともなうジェット戦闘機の飛行を完全に止めた。

葬儀が終了した12時過ぎに、先のC1が千歳方面に離陸した。次に司令官たちが乗ったC37要人輸送機が横田に向けて飛び立った。
15時ころまでには戦闘機の飛行が再開され、三沢基地の爆音は元に戻ってしまった。

(リムピ−ス編集部)


'2007-5-10|HOME|