増殖する三沢基地セキュリティ・ヒルのアンテナ群


手前の3つのレドームが3年半のうちに増殖した(08.8.25 撮影)


3年半ほど前の「ヒル」。ほぼ2列に並ぶ14個のレドームの手前には、アンテナ設置の気配も見えない(04.12.8 撮影)

天候、滑走路の向き、機内の座席の3条件が揃うと、JAL機の窓から三沢基地のセキュリティー・ヒルを見下ろすことができる。 3年半強の時間を置いて対面したセキュリティー・ヒルのレドームは14個から17個に増えていた。2年ほど前に3個増えた と思われる。

Google Earth の画面を見ると、この3個のうちの2つが建設中で、中に大型のパラボラ・アンテナがセットされているのが分かる。
この通称ピンポン玉ともゴルフボールとも言われるレドーム群は、かなり長い時期13個で構成されていた。写真の一番湖に近いドームが増えた のが2001年以前だ。
ここに来てピンポン玉増殖のスピードが上がったと言えよう。

このレドーム群は、世界的な電波傍受システムのエシュロンと関係がある、と言われている。今回の3個もエシュロンの関連とすれば、 傍受対象周波数帯が広がった可能性がある。また時期的には06年6月に車力に配備されたミサイル防衛用の大型レーダーとの関連も ありうる。車力のレーダーサイトと通信衛星ネットワークをつなぐ支援設備なのかもしれない。

(RIMPEACE編集部)


'2008-9-20|HOME|