事故機のF16は対地攻撃訓練中だった

(99.1.24 地元各紙の報道より)




三沢基地の発表によれば、事故機は第35戦闘航空団に2つある飛行隊のうち、第13戦闘飛行隊(13FS)に所属している。21日13時に2機編隊で離陸、14時半までの予定で空対地訓練を行う予定だった。事故機は20ミリ機関砲弾510発、フレア30発、チャフを搭載して離陸したという。
 23日付けの星条旗新聞には、三沢基地から現地に派遣された部隊の指揮官である、デビッド・パリアン大佐は「弾薬を積んでいなかったのは不幸中の幸い」と語った、と載っていた。 "There was no ordnance on board" の ordnance にはバルカン砲弾は含まれないのか。それとも、別の場所で全部(実弾を)使い果たしたのか。ちなみに三修社刊「最新軍事用語辞典」では ordnance は「兵器 爆発物、化学薬品、信号弾および類似用品。例えば、爆弾、砲および弾薬、照明弾、発煙弾、ナパーム弾」となっている。フレアなんかはもっとも火事の原因となりそうな「弾薬」だと思うのだが。
 21日の事故直後に三沢基地司令官は三沢市長に(事故機は)「海上で訓練する予定だったが、海がしけていたため山中に変更した」と話していた(1.24デーリー東北)。対地訓練のために飛んだ編隊が、海を目指すはずがない。その場限りの言い訳だったということか。最高司令官があの調子では、軍隊内部でもそんな言い訳が流行るのだろう。
 別項のような 「在日米軍の演習通知について(10−17)」という文書が防衛施設庁から岩手県に届いているが、これまた岩手県上空での対地訓練についてはふれていない。無通告の訓練が行われ、大事故が起きたのだ。


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