伊藤三沢市議の再公開質問状


 
                             1999年10月13日
第35戦闘航空団報道部長
 クラウディア M フォス 様

                          三沢市議  伊 藤 裕 希
                           (住所、Tel,Fax )
          <再公開質問状>

 あなたからの回答文を10月8日付のFAXで受け取りました。回答があったことはま
ずもって評価します。しかし、その中身の多くは私の質問にまともに答えているとは思え
ません。そこで改めて再質問状を送りますので、お手数でも回答をお願いします。

            記

(1) 私は9月14日の記者会見で「学校が標的になっている可能性がある」とは発表しま
 したが、「学校が標的になっている」と断定した見解はのべていません。改めて「発表
 した内容の誤り」の根拠を示して下さい。
 
(2) 
 1. ポイント3〜5がナビゲーションターンポイントであることはわかりましたが、問題
 はこのルートがいわゆる低空飛行訓練ルートか否かです。改めてこの問いに答えて下さ
 い。また、このルートはいつから使用し、この間何度位使用していますか。
 2. 三角マークのポイント8は「特定の目標」とのことですが、「特定の目標」とは何を
 意味しますか。「攻撃目標」とはどう違うのですか。
 今回の訓練は対地攻撃訓練としての資格取得訓練を予定していたことはあなた方も認め
 ており、対地攻撃に関係した目標とみるのが自然だと思うのですが。
 3. 1〜4の番号は「地図上に以前から記載されていたもの」ということですが、以前こ
 の地図をどんな目的で作り、使用したのですか。
  港の埠頭(?)についている三角印(特定の目標)が何を意味するのかもあわせて答
 えて下さい。
 4. 大切な点なので、もう一度お聞きします。あなた方は「地図上に以前から記載されて
 いたもの」の中に学校があることを知っていましたか。イエスまたはノーで端的に答え
 てください。
 5. 「私共は学校を仮想標的にするような訓練は実施していない」と唱えるだけでは、説
 得力がありません。実施した、と疑われているのですから、今回の訓練内容を完全に明
 らかにすることがその疑いを晴らす第一歩だということは、広報担当者のイロハでしょ
 う。事故報告書の"The entire formation of aircraft was to fly a low level  
  navigation route to a medium altitude attack of a target, followed by
  multiple attacks on a variety of targets at the bombing range" 
  と整合性のある説明を求めます。
 6. 改めて「空対地カード」の鮮明な資料を提出してもらえませんか。

(3) ICAOや日本の航空規則の「厳格な遵守」と「環境保護」の件ですが、こちらの質
 問には何ら答えていません。改めて前回と同じ質問を繰り返しますので、今度はまとも
 に答えてください。
 
 以上、再質問事項をまとめましたが、釜石市内の山中に墜落したF16機が、港湾施設
を模擬爆撃したこと、米海兵隊機が、オレンジルートを辿りながら発電所や変電所を攻撃
する計画であったことは、米軍の公式文書である「事故報告書」に明記されています。こ
れらの事実が明らかになった以上、ただ「学校は標的にしない」と繰り返すだけでは説明
になりません。今回のターゲットは何だったのか、そのターゲットと学校や灯台の関係は
どうだったのか、説明の核心となるべき点をハッキリさせて下さい。
 去る10月11日にはテレビ朝日のヒルの番組「ワイドスクランブル」で、「小学校が
標的!? 追跡米軍F16恐怖の低空飛行」と題したルポが約30分間放映され、この件の
真偽が更に注目されています。
 このままでは私はもちろん、上ノ国町の住民をはじめ日本国民の多くは「納得した。安
心した」というわけにはいかないでしょう。改めて米軍側の早急な回答を求めるものです
。


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