死人に口なし? のパイロットエラー 


三沢基地の広報から、昨年11月に北海道・大島沖で墜落した2機のF16の事故報告第一報がリリースされた。米空軍の事故調査委員会は、耐G機動のために4機編隊で180度旋回したときに2機のF16が衝突した。これは行方不明となったパイロットのミスだ、と結論づけたという。
佐世保基地から救難艦セーフガードを持ってきて海底調査をしたが、墜落して海中に没した2機のF16は見つからなかった。機体が見つからなければ、生き残ったパイロットの話を中心に原因を推定するしかない。
注意すべきは、4機編隊の180度ターンは、いつも三沢市上空で米軍のパイロットがやっていることだ。危険な訓練が市民の頭上で行われていること自体が大きな問題ではないだろうか。
そのうちに、細かな報告書もリリースされるはずだ。パイロットミスの一言で片付けて言いものかどうかは、その報告書が示してくれるかもしれない。


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