F16事故機の機番判明、三沢基地での飛行再開は何故か延期に

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7月24日に三沢基地でオーバーランして炎上したF16の機番は

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だったことが、三沢基地の基地内紙ノーザンライト(7月31日付)の写真から明らかになった。F16の残骸は、7月30日までは現場に放置されていたが、三沢空港から見える側面(機体の左側)は焼け焦げていて機番が読めなかった。反対側は、写真で見る限りそれほど焼けてなく、尾翼に記された番号がハッキリ読み取れる。
 
事故機の移送作業は、ヤマセ(三沢など青森県の太平洋側の地域特有の気象で、東風にのって濃霧が海側から陸に押し寄せる。冷害の原因ともなる。ひどい時は、三沢に降りられなくなり、JAS機が欠航することもある)の悪天候をついて7月30日午後から始まった。消防車まで待機させた30日の下準備のあと、31日早朝、だれの目にも触れずに、基地の中の格納庫に、トレーラーに載せて移動された。
 
パイロットは八戸市民病院に収容されたあと、火傷の専門家のチームが来日し、26日にテキサス州サンアントニオにあるブルック陸軍医療センターに空輸された。ノーザンライトの記事によれば、パイロットの容体は重体だが安定しているとのことだ。
 
三沢基地のF16は、事故後4日間飛行を停止して検査を行った。「整備兵は、週末から今週始めにかけて、エンジン、燃料系統、操縦システム、ブレーキ、タイヤ、テールフック、射出座席の全てについて、三沢のF16全機を点検した」(ノーザンライト、7月31日付)
 
プレスレリースによれば、F16の飛行再開は7月29日ということだった。しかし29日は飛行せず(基地広報によれば悪天候のため、という理由だったそうだ)、30日には飛行許可をとり一端滑走路の端まで行って待機しながらキャンセルしている。31日は空自の戦闘機などがバンバン飛ぶ状況にも係わらず、F16は飛行しなかった。
 土日をはさむため、3日以降に本格的な飛行が再開されるのではないだろうか。
                          (98.7.31記)


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