やはり三沢のF16だった
仙台付近でも低空飛行実施


5月1日に、仙台市近辺でジェット戦闘機の低空飛行が目撃された。9時半ころに仙台市太白区、白石市、川崎町で複数の住民が目撃、宮城県は仙台防衛施設局に問い合わせを行った。
仙台防衛施設局は「松島基地や三沢基地など管内の航空自衛隊の航空機ではない」として、米軍側の回答には時間がかかるかもしれないとした。(5月3日付朝日宮城版)

5月9日付けの星条旗新聞は、三沢の第35戦闘航空団の広報部副部長の言として「我が部隊の機体ではない」「当日嘉手納から三沢に展開していたF15も仙台付近は飛んでいない」と紹介している。
しかし、5月1日の午前9時に横田から4機のF16(三沢の第35戦闘航空団所属)が飛び立ったのをマニアが目撃していた(機体番号もパソコン通信のフォーラムにアップされている)。この機体が30分後に仙台上空に低空飛行で現れたとすれば、時間的に符合する。

5月11日付けの星条旗新聞の記事によれば、先の広報部副部長は書面の回答の中で「もう一度調査した結果、5月1日に横田から4機のF16が三沢に向けて飛んでいた」と認めた。同書面の中で第35戦闘航空団の司令官は「初めの調査は、松島以北・北海道全域までの空域で訓練を行った機体についてだけ調べていた。4機が横田から三沢に飛行する際に、仙台付近を通過していた」と述べた。

松島以北・北海道の北端を含む広大な空域が、低空飛行を含む米軍F16の訓練空域になっているのだ。低空飛行ルートの「北方ルーツ(複数形)」は、その空域つまりおよそ北緯38度30分以北の東北、北海道地方全域に張りめぐらされているとみなければならない。
さらに、この広大な空域だけでは足りずに、今回その南側でも低空飛行を行ったということも、米軍機の「傍若無人さ」をよく表しているのではないか。

'2000-5-11|HOME|