三沢のF16、湾岸へ派遣

4月29日朝、4機の空中給油機にエスコートされ、13機のF16が三沢基地から湾岸に向かった。イラク南部の飛行禁止ゾーンの監視や、違反機の撃墜などの任務を帯びての出撃だ。米空軍は、ルーティンの任務だと言っているが、在日米軍が中東まで作戦範囲にしていることが、また裏付けられた。

写真のF16や空中給油機の他に、C5、C141大型輸送機が、整備・支援要員や部品などを積んで、中東に向かっている。

初めに3機の空中給油機が離陸した。嘉手納から前日までに飛来したKC135が2機。それに米本土から飛来した、より大型の空中給油機KC10が1機。この後、全てのF16が出発した後、もう1機のKC135が後を追った。


3機の空中給油機を追うように離陸していった、三沢の第35戦闘航空団・第13戦闘飛行隊のF16。先頭は今回の派遣部隊の指揮をとる、第13戦闘飛行隊の隊長機。


出発準備を行う、第14戦闘飛行隊の6機のF16。中東派遣機は、第13、14の2つの戦闘飛行隊から選抜された。


天ガ森射爆場での訓練を視る

三沢基地の北20キロメートルにある天ガ森射爆場。ここは三沢のF16(米軍)や、F4、F1(空自)が爆撃や機銃掃射などの対地攻撃訓練を行う場所だ。インディペンデンスの艦載機も、ここで攻撃訓練を行うことがある。

バルカン砲の実射で土煙が上がる射爆場。黄色い布が標的の目印。


天ガ森射爆場の管制塔。訓練中の攻撃機に、爆撃・銃撃の誤差などの情報や、航空管制上の指示などを伝達する。訓練機が射爆場の上空に飛来している時には、自衛隊や米軍の兵士が詰めている。


バルカン砲実射のあと、急上昇に移るF16。標的の前に、着弾を示す土埃が上がっている。


'98-5-11|HOME|