三沢基地のレーダー、一部解体進む

 三沢基地には多数のレーダードームがある。滑走路の北側の海に近い側(東端)に三つの白い「ピンポン玉」があった。5月1日までは3つそろっていた。翌2日、一つのレーダードームの覆いがはずされて、中のレーダーが剥き出しになった。残りの2つのレーダードームも、横にクレーン車がつき、てっぺんから何か部品を運び出していた。

5月14日付けの星条旗新聞によれば、三沢に駐屯している米宇宙軍団第三宇宙探査中隊が解体される。正式には7月9日付けだが、実際には1月から機能を停止している。91年から92年にかけて建設されたレーダー施設を動かしていた第三宇宙探査中隊は、地上探査網の再編のために解体されることになった、とのこと。

宇宙探査とは、実際には宇宙に打ち上げられた新しい物体を発見し、それが米国にとって軍事的な脅威になるかどうかを判断するものだ。大国間の衛星兵器による戦いの最前線とも言える施設だ。それが解体され、三沢から去っていくのは、冷戦終結後の米軍のリストラの一環なのだろうか。





2002年5月1日撮影。レドームは3つそろっている。



5月2日撮影。剥き出しになったレーダーが見える。手前は珍しくドラッグシュートを開いて着陸した空自のF2


'2002-5-16|HOME|