「辺野古の海を守れ」 座り込みは続く


漁港近くでの座り込みは59日になった(04.6.16 撮影日現在)

一月前に訪ねた辺野古漁港の座り込み現場を、再訪した。明るく元気に、闘いは続けられていた。

ほんの少しの時間だったが、座り込みに加えてもらった。テントの中でまわし読みされている資料がスグレモノだった。ヘリ基地反対協作成、B4版60ページ近い大作だが、カラーコピーがふんだんに使われ、図や写真が多くて読みやすい。始めが「元気な辺野古のおばあたち」、続いて、沖縄の基地の現状、サンゴ、ジュゴン、ボーリングについての現場に即した説明など、これ一冊でなぜ反対するのかがよくわかる。

限定注文生産のため、すぐには入手できないところだったが、翌日東京に戻る筆者のために、テントの中にいた女性が自分の分を実費で回してくれた。

このパンフレットに出ていた、ボーリング資材が置かれている中城湾港に寄ってみた。海上保安庁の巡視船が停泊している埠頭の奥に、ボーリング資材は固めて野積みされていた。近くまで行くと、海上に出る部分の手すりのついた部品の上で、木材を敷くような補修が行われていた。まだまだ、防衛施設庁はこの資材を使ってのボーリング調査に固執しているんだな、と思った。

「これは辺野古のボーリング用の資材ですか」と、作業者に聞いてみた。「我々は何も知らない。ただ、やれと言われてやっているだけだ」という答えが返ってきただけだった。そばにトラックやワゴン車が3台あったが、いずれも社名など所属のわかるものは一切かかれていない。キャンプ・ハンセンで見た、土砂運びのダンプと同じだった。

(RIMPEACE編集部)(04.6.16撮影)


右奥にボーリング資材が積んである、中城湾港の埠頭。左は海保の「もとぶ」


作業者は全部で四人。ヤグラの上部に板を張っているように見えた。


'2004-6-19|HOME|