軍用ヘリの騒音は独特のもので、腹に響くものがある。揚陸艦エセックスに載っていたヘリが普天間基地に戻ってきて、騒音源が一気に増えた。
騒音源のうち、AH1コブラは、攻撃ヘリの任務上武装が宿命だ。ロケット弾などは、どこでAH1に載せるのだろうか。
嘉手納基地を見ていると、AH1が普天間からよく飛来する。6月15日に撮影した一連の写真からも読めるように、嘉手納基地がAH1の爆装の場なのだ。最近は基地の壁が高くなってよく見えないが、以前は、ヘリの飛来とともに、弾薬類を弾薬庫に出し入れする小型のトラックが、目の前を通るのが見えたものだ。
ところで、普天間代替基地として建設が進められようとしている「辺野古の基地」では、攻撃ヘリの武器の保管場所、爆装の場所はどうなると、日本政府や防衛施設庁は考えているのだろうか。現在普天間基地では行っていない爆装を普天間代替基地で行うのか、それともAH1は爆装のためだけに嘉手納まではるばるやってくるのか。実弾を積んでの飛行の有無という、環境に直結する基地の運用条件も明らかにしないまま(隠したまま)、防衛施設庁はアセスの手続を形式的に進めようとしている。
(RIMPEACE編集部)