6月6日から18日まで、空の日米合同演習コープ・ノースが、沖縄周辺空域で行われた。前半は悪天候であまり飛ばなかったが、天候が回復した第2週には、F16は実弾をかかえて射爆場に飛ぶこともあった、とは目撃者の話し。
米空軍側の拠点となった嘉手納基地で、その演習の一部を垣間見た。主役は見たところ、三沢から飛来した16機のF16戦闘爆撃機。同時期に工事のため滑走路が閉鎖される三沢基地ではできない訓練を、高い密度で行っていた。
嘉手納のF15、三沢のF16とも、沖縄の東方、南東、北西の空域に向かって飛んでいた。空中給油機KC135とAWACS(E3B)も嘉手納から連日飛んでいた。
激しい訓練には、事故もつきものだ。17日午後3時25分ころ、着陸したF16が滑走路の途中で動けなくなった。消防車などが駆けつけたが、結局火災などは発生せず、30分後に牽引されて滑走路から外れていった。慣れない基地と激しい訓練が、このグランド・エマージェンシーの誘因となったのだろう。
(RIMPEACE編集部)