辺野古の座り込み現場を、6月以来3ヵ月ぶりに訪れた。アリバイ的な調査を強行する防衛施設庁とのせめぎ合いが始まっているだけに、6月の時とは違う空気が張り詰めている。
午後3時半過ぎに、調査船をガードするために雇われた辺野古の漁民の船が戻ってくる。その船に、ていねいな口調で「基地建設に協力しないで下さい」と防波堤の上から訴える人たち。黄色いのぼりを立てた抗議船も戻ってきた。
海上抗議行動メンバーから「今日もいくつかブイは設置されてしまったが、大部分は阻止した。勝利したといっていいと思う」という控えめな、それだけに真に迫った報告がテントのなかで座り込んでいた人たちにされた。「やむを得ず防衛施設庁に協力している辺野古の漁民とは、決して敵対しない」ことも何度も意志一致されていた。
夕方、テントをたたんで本部待機組みを残して解散。このテントをたたむ作業一つとっても、大人数がいる仕事だ。ということは、毎日テントを立ち上げるのに、早朝から必要な人数が集まってくるということだ。本気で基地建設を阻止する、しかし行動はおおっぴらにあっけらかんと、というのが、辺野古の行動のベースにある。
辺野古の状況は毎日変化している。ジュゴンの家日誌を是非毎日読んでほしい。
(RIMPEACE編集部)
沖縄本島のどこにいても、爆音が降り注いでくる。嘉手納を離陸したF15とEA6Bが続けざまに辺野古の海の上を飛んでいった。