ヘリコプターと機関銃、嘉手納フェスタにて


救難ヘリHH60に装備された機銃と、それに取り付く見学者(9.15 撮影)

9月15日、嘉手納基地アメリカン・フェスタに入ってきた。米空軍アクロバットチーム・サンダーバーズのデモンストレーションが予定されていたが、嘉手納町など地元の自治体からの申し入れで、曲芸飛行の出し物は中止された。

超目玉がなくなり、平日の昼だったので閑散としたフェスタ会場だったが、救難ヘリHH60に取り付けられた機関銃が一部の観光客の興味の的だった。

HH60といえば、UH60汎用ヘリの派生型。もう一つの派生型が艦載対潜ヘリのSH60だ。キティーホークの艦載ヘリSH60が、7月に空母が出港した際に護衛のために機銃をつけて厚木から横須賀に向けて飛び立った。そのときの機銃もこれと同じ型だったと思われる。

さすがにフェスタで展示するヘリは機銃弾は積んでいなかったが、7月のSH60は機銃弾を積みこみ、そいつを横浜市上空で落とした。嘉手納で中に入ってみたHH60のドアのところには、すべり止めのようなものは無く、機体が傾けば固定していない荷物は機外に滑り出そうな構造だった。

そういえば、あの実弾落下事故の原因は米軍から発表されたのだろうか。ことの大きさは別にして、事故の原因は単純なものなのだろうから、とっくに調べはすんでいるはずだ。なんとかも75日、ということで忘れ去られるのを待っているとしたら、それは甘い考えだ。あちこちの航空祭で機銃が展示されるごとに、実弾が空からばら撒かれた記憶は呼び起こされるのだから。

(RIMPEACE編集部)


航空機用機関銃、口径7.62ミリと表示してある


2004-9-19|HOME