キャンプシュワブでのヘリ訓練


キャンプシュワブのヘリパッドに向かう普天間のCH46輸送ヘリ。この後ラペリング訓練をはじめた。
(11.16 撮影、以下同じ)

辺野古沖、つまりキャンプシュワブの沖合いにボーリング調査の作業船がやってきた11月16日は、米軍ヘリがしきりに飛来した日でもあった。
11時ころキャンプシュワブのヘリパッドに嘉手納のHH60救難ヘリが飛来した。ヘリパッドに降りてもローターを回しつづけ、10分後に嘉手納方面に低空飛行で飛び去った。



2機のHH60は、午後には、この日来沖したファイス米国防次官を乗せてホワイトビーチ、
キャンプ・ハンセン、北部訓練場、トリイ通信施設など米軍基地の上空を視察飛行したとのことだ。

正午過ぎに2機のCH46輸送ヘリが普天間から飛来、数分後に北に向かって飛んでいった。2時間後こんどは北部演習場方面から3機のCH46が飛来、沖合いのボーリング作業船の上を通り、ホワイトビーチの方向に去った。


辺野古の沖を通過するCH46。下にいるのはボーリング作業船。

15時過ぎから、キャンプシュワブのヘリパッドを使った本格的な訓練が始まった。普天間から飛来した2機のCH46がヘリパッドに着陸。兵士を乗せて離陸し、ヘリパッド上空でホバリング。そのヘリの後部からロープを使って地上に降りるラペリングの訓練が始まった。都市型戦闘には欠かせない訓練だ。
一機につき10人程度の降下がすむと、着陸して兵士を乗せて離陸、近くを旋回して戻ってくるとまたラペリング訓練を繰り返す。これを一時間以上繰り返し、漁港脇のテントにはヘリの騒音が突き刺さった。


ヘリからロープを使って降下する兵士。2機のCH46が同時にこの訓練を繰り返した。

午前中のヘリ飛来の際、抗議行動参加者の一人が、ヘリパッドがあるならば、海上基地なんていらないじゃない、と言っていた。いやいや、普天間基地の機能はヘリパッドでは代替出来ないから、と説明しようとしてはっと気付いた。これは普天間基地はいらない、代替施設なんか造る必要がない、ということの別な表現なんだ。
逆に海上基地が出来れば、この日1日中飛びまわったヘリの騒音なんてメじゃない騒音と危険が、辺野古周辺に襲いかかる。飛行を繰り返すヘリには、テントに座り込んでいる人たちから「やかましい、帰れ!」の罵声が浴びせられた。

(RIMPEACE編集部)

'2004-11-21|HOME|