垣間見た辺野古の闘い、04年11月16日


辺野古の沖合いに現れた作業台船に向かって抗議の意志表示(11:35)

11月15日と16日の両日、辺野古漁港脇の反対運動のテントを訪れた。16日には、普天間代替基地を辺野古沖合いに建設するため、ボーリング調査の作業台船が辺野古に近づいた。緊迫した状況の中での、辺野古の闘いの一断面を写真でレポートする。


15日に中城港の防波堤の内側に泊まっていた作業台船。ボーリング調査用のヤグラが台船上に横たわっている


16日朝、作業台船を迎え撃つために出発準備を行う抗議船団(09:31)


午後の出航を前に、海上抗議船団(ボート、カヌー)のリーダーは、テントに集まってきた沖縄県内外の人たちに語った。「私たちは抗議行動や監視行動をするつもりはない。私たちは阻止行動のために、これから出発します」
午前中にもこの部隊は、波が高い外海で作業台船の前に回りこんで,文字通り命がけの闘いを繰り広げてきた。午後、辺野古から岬一つ向こうの大浦湾に向かった台船を、この人たちは一度は後退させた。


リーフの中を北に向かって漕ぎ出したカヌー隊。この日は22艘のカヌーが態勢を整えていた(13:11)

以下の3枚は、左に向かっていた作業台船(13:51)が、島の右のほうに後退(14:07)、再び大浦湾に向かいキャンプ・シュワブの向こう側を通過する(14:50)写真だ。抗議船団に行く手を阻まれて後退した台船が、こんどは「ぶつかってもかまわない」という形で進んできた。船と台船の間は30センチほどまで近づいたが、台船は止まろうとしなかった。我々はギリギリで回避して生還した、とボートの船長が夕方、テント内で報告していた。






戻ってきたカヌー隊。キャンプ・シュワブのヘリパッドでは、普天間から飛来したヘリが訓練を行っていた(15:50)

17日以降、状況はさらに緊迫している。リーフの中で防衛施設庁はボーリング調査を強行しようとして、カヌー隊がそれを阻止する闘いが連日繰り広げられている。
沖縄では、テレビのニュースで必ず取り上げられ、地元紙も大きく報道する一連の動きが、本土ではほとんど報じられない。その情報ギャップにはとまどうばかりだ。
普天間基地、辺野古の問題は沖縄ローカルのネタだと本気で考えているのだろうか。

(RIMPEACE編集部)

是非アクセスしてほしいサイト
ジュゴンの家日誌
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このほか、琉球新報、沖縄タイムスのホームページも是非モノだ。

'2004-11-21|HOME|