米軍高速輸送艦スピアーヘッド、那覇軍港に寄港



那覇軍港に停泊中のTSV−1Xスピアーヘッド (2005.3.1 撮影)

2月末から3月初めにかけて、沖縄の各軍港には米軍艦船の寄港が相次いだ。

入港状況は
那覇軍港=弾道ミサイル監視艦オブザベーション・アイランド、高速輸送艦(TSV)スピアーヘッド
ホワイトビーチ=フリゲート艦バンデグリフト
天願桟橋=弾薬補給艦キスカ
となっている。

以上の状況だが、那覇軍港に2月28日入港した高速輸送艦スピアーヘッドは日本には初めての寄港で、米陸軍の戦域高速輸送艦(TSV)としての任務を持つという。  太平洋戦域の米陸軍を朝鮮半島や東南アジア、西アジアという戦域に急速展開する際の足として運用されているというが、韓国に駐留する米陸軍の撤退が焦点になっているこの時期に米軍にとって海上輸送の拠点である那覇軍港にTSVが入港することは、さらに沖縄に軍事的負担を押し付けるものとも考えられる。

「TSVは、米陸軍の事前集積物資の戦域への移送と、部隊の輸送の双方の任務をこなす」(Globalsecurity.org)

「スピアーヘッドは、『イラクの自由作戦』に動員された。カタールからパトリオット大隊2個を、ヨルダンから500トンの弾薬を、ジブチから第101空挺師団憲兵部隊をそれぞれクウェートに運ぶという戦域内輸送を、海上輸送で近来最高のスピードでやりとげた」(PROCEEDINGS 2005年1月号)

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2月26日には那覇軍港に入港していたオブザベーション・アイランド(2005.3.1 撮影)


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