31MEU、イラクから沖縄に戻る



4月2日、ホワイトビーチに入港した強襲揚陸艦エセックス。後部甲板のCH53Dヘリに注意

4月2日、イラクに展開していた米海兵隊(31MEU)を載せた揚陸艦3隻が、沖縄・ホワイトビーチに到着した。積んできた20機以上のヘリも、その前日に普天間基地などに飛来した。

ヘリ到着の前日、在日米海兵隊がプレスレリースを出した。"31st MEU Aviation Heroes Return to Okinawa"という見出しだった。米軍はヘリのことをヒーローと呼ぶことが多い。一瞬ヘリが帰ってくることを行っているのかと思ったら、「英雄」のヒーローだった。その上で、最後に「彼らは仕事を成し遂げて帰還する。願わくば日本の人たちも、彼らを歓迎する米政府や米国人の輪に加わらんことを」と結んでいる。

海兵隊は沖縄に戻らず直接本国に戻れ、という沖縄の人たちの切実な要求に対する答えが、「英雄として歓迎してほしい」という発表だ。それはイラクの人たちに、米軍が交代するときに送別会をしてほしい、と言うに等しい。

ホワイトビーチにいた揚陸艦は、4日に出港した。星条旗新聞によれば、佐世保基地での主な歓迎行事は6日から始まるとのことだ。つまり6日朝、佐世保に揚陸艦隊が戻るということなのだろう。その前に、沖縄で降ろさなかったCH53Dを岩国に飛ばすことが考えられる。今回は普天間に3機、嘉手納に2機、CH53Dを下ろしたという。昨年8月に普天間で大事故を起こしたヘリが、あちこちに散らばっていく。危険が拡散することに対し、どうして歓迎することが出来るだろう。

(RIMPEACE編集部)


2005-4-4|HOME