那覇軍港にRRFの貨物船入港



那覇軍港に入港した貨物船ケープホーン。船尾のローディングブリッジから、海兵隊の車両を下ろしている(4月9日撮影)

RRF(Ready Reserve Force、即応予備船隊)の船は、平時には米国運輸省海運局がメンテと管理を担当し、有事には、4日、5日、10日、20日のいずれかの決められた日時で、現役復帰して軍事輸送任務につく。自動車輸送船グリーンポイントなどが組み込まれているMSP(Maritime Security Program)の船のように、民間輸送を業務としていて有事に動員される船よりも、早いレスポンスを要求される分、軍事的な性格が強い。ちなみに、このケープホーンは5日で現役に復帰する船に指定されている。

ジェーン年鑑によれば、2004年1月の時点で68隻がRRF傘下に組み込まれている。9日に那覇軍港に寄港しているのが確認されたケープホーンも、RRFの中のRO−RO船団に入っている。昨年6月に天願桟橋に寄港していたケープイザベルなどと同種の船だ。年に数回は、演習などで使用する物資を運んだり、各地の港に訓練寄港を行っている。

今回のケープホーンの入港は、時期的に見て米韓合同演習フォールイーグルに動員された沖縄海兵隊の車両などを、運んできたと推定される。

(RIMPEACE編集部)


2005-4-10|HOME