高速輸送艦TSV、ホワイトビーチに寄港


5月23日のホワイトビーチ。陸軍桟橋にTSV(戦域支援船)スピアヘッドが入港中。

5月23日、沖縄・米海軍ホワイトビーチ基地にある陸軍用桟橋に高速輸送艦スピアヘッドが接岸しているのが確認された。

スピアヘッドは米軍の艦船としては最高速度を持つ双胴の輸送船。もともと民間の高速フェリーだったものを米軍が長期チャーターし、陸軍の輸送支援艦として運用している。

2003年3月に始まったイラク攻撃では輸送支援とあわせ、陸軍特殊部隊の洋上プラットフォームとして使用されていた。  これまでスピアヘッドは、那覇市の那覇軍港に寄港したことがある。海兵隊が運用する高速輸送艦(HSV)ウエストパック・エクスプレスは、那覇軍港やホワイトビーチにしょっちゅう入港しているが、スピアヘッドがホワイトビーチに入るのは初めてだ。

 ホワイトビーチに立ち寄った理由としてはオーストラリアで近く始まる合同訓練へ向けた輸送のための燃料の補給と戦闘車両などの積み込みが目的のようだが、この入港に前後するように強襲揚陸艦や駆逐艦などがホワイトビーチに寄港を集中している。

 揚陸艦隊の支援任務部隊(CTF−76)が司令部を置いているとはいえ、作戦指令機能を持たなかったホワイトビーチ基地の機能が変更されることも想定される。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2005-5-25|HOME