自動車運搬船グリーンポイント、那覇軍港に寄港



5月19日に那覇軍港に入港したグリーンポイント。軍用車両の積み下ろし、積みこみをしていた

5月14日に横浜ノースドックでフォース・プロバイダー(ベースキャンプセット)を陸揚げした自動車運搬船グリーンポイントが、5月19日には那覇軍港に現れた。軍民両方の仕事を受けている船で、ノースドックの次に寄った港は船橋港ホンダ埠頭だった。その後川崎港、横浜大黒埠頭に寄って輸出用の車を積みこんだグリーンポイントは、那覇軍港で軍用車両を下ろし、スクラップ寸前の軍用車両を積みこんで20日朝、出航した。

グリーンポイント入港前の那覇軍港には、DRMO(国防再利用事務所)というシールが貼られた迷彩の工作車両などが並んでいた。民間業者の入札を経て処分されることになる車両だ。出航後、これらの車両は那覇軍港の埠頭から消えていた。グリーンポイントが本国へ運ぶのだろう。

代わって埠頭に並んでいたのが、百数十両の新車だった。迷彩を施され、まだガラスにカバーがかけられているハンビー(HMMWV)だ。グリーンポイントは、横浜ノースドックに来る直前に入った港は、西海岸のポート・ヒューニーメだった。つまりこの新車群は本国から持ちこまれたのだ。

イラクに駐留していた31stMEUが消耗した車両の補充なのか、それとも戦場に展開した「ごほうび」なのか。時期的に見て、イラクがらみの新車補充である可能性は高い。

(RIMPEACE編集部)


DRMO扱いのスクラップ寸前の車両が積みこまれ、後に真新しいハンビー(HMMWV)が百数十両残された


2005-5-24|HOME