辺野古の闘いは今


辺野古漁港脇の座り込みのテントから、第3ポイントの単管ヤグラを望む。


第2ポイントのヤグラの周囲をうろつく防衛施設庁の作業船。ヤグラについている阻止船も見える(05.7.4 撮影)

7月4日は米国の独立記念日で、軍休日。でも、キャンプシュワブの中から作業に出てくる施設庁の仕事は、休みではなかった。

2ヶ月ぶりに訪れた、辺野古の海上基地建設阻止の闘いの現場。単管ヤグラに阻止隊が入るのを防ごうと張り巡らされた金網も撤去されて、むき出しの単管が見える。やぐらの周りでは、防衛施設庁のチャーターした作業船や警戒船が走りまわるが、ボーリング作業は阻止されたままだ。

漁港脇の座り込みテントを訪れる人は、相変わらず多い。

大阪・高槻市の市民グループが、マイクロバスでやって来た。何人かと話しをしたが、関西空港建設反対闘争にかかわった人たちもいた。辺野古の反対闘争をになってきた人たちからの説明を、いっしょに聞かせてもらった。

政府が決めてゴリオシしてきた普天間代替基地建設を、なぜストップさせて対峙する状況が作れているか。 第1は、単なる反対の意志表示ではなく、非暴力かつ本当の意味での実力阻止闘争を続けてきたからだ。ボーリングのためのヤグラを台船から海中におろされそうになったとき、その下にボートでもぐりこむことを繰り返して、作業を止めた。単管ヤグラの周りに夜中に金網を張られた時も、海にもぐったり、ハシゴを都合してボートからたてかけたりしてやぐらに入り、阻止行動を続けた。

沖縄の地元紙2紙やテレビ局も、建設反対の論陣を張っている。これも県内の大多数の人が反対していることをしめすものだ。こうした状況の中で、防衛施設庁も強引に作業を進めることが出来なくなっている。

この場所に来て「がんばってください」は禁句だ。我々はここで戦う。皆さんも出来ることをなんでもやって、阻止の力になってほしい。首相官邸に繰り返し建設反対のFAXを送ることなど、自分たちの生活の中で出来ることはたくさんあるはずだ。

とつとつとした話しぶりが印象的で、何とも説得力のある話しだった。

(RIMPEACE編集部)


大阪・高槻の市民グループが現場を訪問、命を守る会のリーダーの説明を聞き、ボートでリーフ内を巡っていた。


この岩の左側、リーフの端のあたりに、米軍の水陸両用車が沈んでいる。6月9日の演習中に沈んだものだ。
リーフの自然を破壊する沈没車両を回収しようという意欲が、米軍には見られない(05.7.4 撮影)


'2005-7-10|HOME|