嘉手納のヘリも訓練する普天間基地


普天間基地の駐機場には、常駐ヘリ全機種や空中給油機が並んでいる。事故前と変わらない。


嘉手納の救難ヘリHH60が2機、普天間の滑走路で繰り返し訓練を行っていた(05.7.6 撮影)

あれだけの事故を起こし、普天間基地の危険性が誰の目にも(米軍にも)はっきりしたあとでも、来なくてもいい外来機が普天間基地で訓練を行っている。

7月6日昼に目にしたのは、嘉手納から飛来して、基地周辺を旋回しながら訓練を繰り返した、2機の救難ヘリHH60だった。5月17日に久米島に不時着した機種だ。11時過ぎから約1時間、滑走路を使った連続離発着訓練や、グラスエリアでのホバリングを行った。

1日当たりの騒音回数が墜落事故前と同じ水準に戻った普天間基地に、なぜわざわざ嘉手納からヘリが来て、騒音や危険を増やすようなことをするのか。以前は嘉手納のP3C対潜哨戒機がよく、普天間でタッチアンドゴー訓練を行っていた。事故後は減ったが、まったくゼロになったというわけでもない。

普天間基地周辺で、事故後はヘリの音がするだけで空を見上げ心配そうな顔をする人が増えた。米軍が、彼らの「良き隣人」たろうとするならば、普天間基地の飛行数を激減させることが最低限必要なことだ。よその基地からやってきた機体に訓練場として使用させるなど、もってのほかのはずだが。

(RIMPEACE編集部)


7月6日昼に飛行していたヘリ。CH46輸送ヘリ(左)、UH1多用途ヘリ


AH1攻撃ヘリ(左)、嘉手納から飛来したHH60救難ヘリ(05.7.6 撮影)


'2005-7-11|HOME|