嘉手納でF15が緊急着陸


尾部のフックを、滑走路上のワイヤに引っ掛けて停止したF15戦闘機。耐熱服を着た兵士が機体を点検している。


滑走路上を牽引されていくF15。後には消防車などが付いていた(05.7.8 撮影)

やはり嘉手納基地は緊急着陸が多い。1週間未満の滞在だったが、今回もF15戦闘機の緊急着陸に出くわした。

7月8日午前、F15の2機編隊がローパスの途中で右にひねった。普段は飛行しない、住宅街の上を急旋回していく先頭の機体は脚が出たままだった。このF15は、9時50分に23L滑走路に着陸した。機体の後部に艦載機と同様についているフックを、滑走路上のワイヤにかけて急激に停止するアレスティック・ランディングだ。主脚などの降着装置に異常が発生した場合に、F15はこの方法で着陸する。

消防車などの緊急車両がかけつけ、白っぽい防護服を着た兵士が、機体に近づき点検を行った。10分後には、牽引車に引っ張られたF15は、格納庫に向かった。

5月にヘリが久米島に不時着したときは、それ以外にも同型のヘリが嘉手納に緊急着陸している。また岩国から来ていた海兵隊のFA18が、今回と同様に降着装置の故障で緊急着陸した。その時ほどの頻度ではなかったが、週に一回の緊急着陸というのは恐ろしい事態だと思う。緊急着陸や不時着は、墜落などの大事故の一歩手前の事態なのだ。

(RIMPEACE編集部)


脚を出したまま、嘉手納町の住宅地の上を右旋回するエマージェンシー機。降着装置の故障であることが分かる。


'2005-7-10|HOME|