キャンプ・ハンセン都市型戦闘訓練施設で5日連続の射撃訓練


赤旗があがり、実弾射撃の音がひびくキャンプ・ハンセン都市型戦闘訓練施設。思っていたよりもずっと沖縄自動車道に近い


中央よりやや右にある建物は、2901-Eという番号がついている。最も危険な射撃塔からの狙撃の標的となる建物だ


射撃の直後に、土煙があがることもある。(9月16日撮影、以下同じ)

9月16日、キャンプ・ハンセン内のレンジ4に建設された都市型戦闘訓練施設を監視するために地元が建てた監視塔に上った。新聞写真から想像していたよりもずっと近いところに、訓練施設があった。

パパン、パパンという射撃音が響く。パとパの間はコンマ1秒ほど。施設の壁に反射しているのか、それとも2連射を繰り返しているのだろうか。時にシュイーンという音が混じる。標的をそれたりカスったりした跳弾の音だという。射撃音と同時に土煙が上がることもあった。

衆議院選挙の間、約一ヵ月訓練がなかったが、投票日の翌日から5日間連続で行われた訓練の5日目だった。選挙への影響を考えて中止していた訓練の遅れを取り返そうとしての、住民の絶対反対の意思を押し切っての連続訓練だ。

この日の朝刊に、レンジ16の奥に代替施設を造ることで日米政府が合意した、という記事が載っていた。流れ弾の事故であわや、という目に何度も会っている基地周辺住民にとって、代替施設だって危険なことに変わりはない。さらに、代替施設完成までは、高速道路や集落のすぐ近くの現在の施設で訓練を続けるなんてとんでもない話しだ。国道58号線から監視塔へ向かう交差点に張り出されている地区の看板が、その気持ちをストレートに伝えている。

(RIMPEACE編集部)


隣りの監視塔の目の前には、射撃塔(2901-G)がある。ここから2901-Eの建物に銃弾を打ちこむ訓練が、最も危険だ


58号線を走るドライバーたちにも見えるように「命どぅ宝」「訓練の即時中止」と訴えている


'2005-9-17|HOME|