高速輸送船、沖縄の海を走りまわる


辺野古漁港の堤防のはるか向こうを疾走するウェストパック・エクスプレス(9月12日撮影)


翌朝、ホワイトビーチの陸軍桟橋に停泊するウェストパック・エクスプレス。その日の午後には居なくなっていた(9月13日撮影)

辺野古の海上基地建設阻止闘争のテントに座り込んでリーフを眺めていたら、沖合いを白い船が高速で横切っていった。海兵隊がチャーターする高速輸送船ウェストパック・エクスプレスだった。
船の後方に白い波が流れている。あちこちの基地でこの船を見てきたが、全力で疾走するのを見るのは初めてだ。

沖縄本島の東側を南下していったから、行き先はホワイトビーチかレッドビーチだろうと見当をつけ、翌朝調べに行ったらホワイトビーチに居た。
ウェストパック・エクスプレスは9月8日に横浜ノースドックを出港してピョンテクに向かった。12日夕方に辺野古の沖合いを通ったときは、韓国から沖縄海兵隊の荷物を積んで、陸揚げの港に向かっていたと思われる。

13日午後にホワイトビーチを出たこの船は、沖縄の港から姿を消した。16日午前、ウェストパック・エクスプレスが頻繁に入港するレッドビーチに、海兵隊の車両が陸揚げされて、キャンプ・ハンセンのほうに運ばれていた。ウェストパック・エクスプレスがこの軍用車両を運んできたのに違いない、と考え、夕方那覇軍港を調べると、定位置に泊っていた。

海兵隊員や車両・装備を運ぶのがメインの仕事のこの船は、横浜で垣間見ているよりもずっと激しく、米軍基地の港の間を走りまわっている。

(RIMPEACE編集部)


9月16日、レッドビーチに陸揚げされていた海兵隊の車両群。ウェストパック・エクスプレスが運んできたと思われる


16日夕方、那覇軍港に停泊するウェストパック・エクスプレス。同日朝見たときは、影も形も無かった


9月8日、横浜ノースドックに停泊中のウェストパック・エクスプレス。翌朝出港してピョンテクに向かった


'2005-9-19|HOME|