嘉手納基地に弾薬が空輸されてきた


大型機が全て台風で避難した嘉手納基地に、米空軍予備軍の輸送機C17が飛来、弾薬を下ろした。


弾薬は輸送用のトレーラーに積まれて、嘉手納弾薬庫に向かった(06.9.15 撮影)

台風13号の沖縄接近に備えて、RC135U,W、WC135Cの大型偵察機、KC135空中給油機、AWACSが全て避難した翌日、大型輸送機C17が嘉手納基地に着陸した。
こんなときに飛来するのだから、よほど緊急の用件なのだろう、と注目していると、機体から引き出されたのはパックされた弾薬のコンテナだった。
パックされた弾薬コンテナは、嘉手納弾薬庫から出てきた大型トレーラーに積まれて、弾薬庫に運ばれていった。

通常、弾薬は船で運ばれる。空輸されるのは緊急度が高いと判断されたものだ。
この時期に先ず疑われるのが、嘉手納弾薬庫に配備が予定されているPAC3、弾道弾迎撃ミサイルだ。ただ、コンテナの大きさから見て、PAC3の弾体全体が入っているとは思えない。弾頭部などの部品が入っている可能性はある。

もしこの弾薬が緊急の攻撃に使われることを念頭に置いたものとすれば、事態はもっと切迫してくる。核開発関連施設に対する爆撃、など想像したくもない事態に対応するために、緊急に運びこまれてきた可能性が捨てきれないのは、大量破壊兵器の存在を前提にした米軍のイラク攻撃を見ているからだ。

(RIMPEACE編集部)


'2006-9-21|HOME|